審判員としての経験を、就活でどう伝えるか - どの経験を強みにするか
公開日: 2025年12月26日
こんにちは。からかさです。
前回に引き続き、今回も就活に関する話を書いていきます。
今回のテーマは、
「審判員としての経験を、就活でどう伝えるか」です。
その中でも特に、
「どの経験を、自分の強みとして切り取るか」について整理してみました。
審判活動をしていると、
「これって就活でどう話せばいいんだろう?」
「そもそも、強みって何になるんだろう?」
と悩んだ人も多いのではないでしょうか。
今回は、私自身が就活で実際に話していた内容をベースに、どんな考え方で整理していたのかを書いてみます。
同じように悩んでいる方のヒントになれば嬉しいです。
目次
自己紹介
私自身は、数年前に就職活動を経験しました。
就活を進める中で、何度も頭を悩ませたのが、
「審判活動での学びや成長をどのように面接官に伝えるか」という点です。
- サッカーの審判員として活動していました。
- 毎週試合を担当していました。
正直、これだけではかなり弱いですよね。
かといって、「論理的に考えることができます!」という内容もありきたりすぎてあまり刺さらない。。
そこで私は、
審判活動の中で、自分が何を考え、どう行動してきたのか
を少しずつ言語化していきました。
就活の記憶がまだ新しいうちに、同じように悩んでいる人の参考になればと思い、この記事を書いています。
就活の話は、何回かに分けて書く予定なので、よければゆっくり読んでもらえると嬉しいです。
「強み」って、正直いちばん難しい
就活でよく聞かれる
「あなたの長所は?」
という質問。
これ、本当に難しいですよね。
回答が抽象的すぎてもダメですし、エピソードなどの根拠と結びついていないと、どうしても説得力に欠けてしまいます。
そんな中で、
「これは自分の強みとして話せるな」
と感じたのが、
「一つの物事に対して、複数の視点から考えること」
でした。
サッカーは、常に二面性のあるスポーツ
サッカーって、改めて考えると不思議なスポーツだと思います。
例えば、タッチライン際の判定。
両チームの選手が同時に
「マイボール!」
と叫ぶ場面、よくありますよね。
さらに、ベンチからも、観客席からも「マイボール!」という声が飛んできます。
つまりそこには、
同じ場面を見ているのに、真逆の意見を持つ人が必ず存在する
という状況があります。
チームAとチームB。
それぞれに思惑があり、それぞれが「自分たちが正しい」と思っている。
この相反する二つの視点が常に存在しているのが、サッカーという競技であり、とても不思議で、同時に面白い部分だなと感じています。
(とはいえ、声が上がるのはスポーツとして素晴らしいことです。)
私は大学時代、こうした極端な二面性の中で、審判員として自分はどう振る舞うべきかを、常に考えてきました。
私がまず取り組んだこと
私は大学時代、体育会サッカー部に所属しており、紅白戦、練習試合、公式戦など、さまざまな場面で審判員としての経験を積むことができました。
試合後には選手と対話を重ね、自分のレフェリングについて、直接フィードバックをもらえる環境でもありました。
そうした環境にいたこともあり、私はまず、相反する意見を両方聞くことを意識し、理解しようと努めました。
例えば、紅白戦で判定が分かれるような際どいプレーがあったとします。
試合後に、その当事者である2人の選手に話を聞きに行きます。
選手A
「ボールではなく身体を止めようとしていたからファウル。判定は妥当だと思う」
選手B
「ボールにしっかりチャレンジしていたから、ノーファウル。判定は間違っている」
こうした会話を通して、選手がなぜ判定に納得しているのか、あるいはどこに納得できていないのかを知ることができます。
相反する意見を意図的に聞くことで、自分のレフェリングを振り返り、次に活かしていました。
二面性を理解すると、何が変わるか
この取り組みを続ける中で、私は次第に、こんなふうに考えるようになりました。
- この場面では、攻撃側はこう感じるだろう
- 守備側は、ここに不満を持つだろう
こうしたことを事前に予測できるようになると、判定するポジショニングも変われば、判定後のマネジメントが大きく変わります。
例えば、
- 不満が出そうな選手には、先に声をかける
- 判定に納得していない選手には、見ていたポイントを簡単に伝える
二面性を理解したからこそ、どれだけ自分の中で「正しい判定」だと思っていても、納得できない選手がいるという前提に立つようになりました。
だからこそ、納得がいかない選手と向き合い、話すことを大切にしていました。
「体育会じゃないから…」と思った人へ
ここまで読んで、
「自分は体育会じゃないし…」
「選手に意見をもらえる環境にいないよ...」
と思った人もいるかもしれません。
でも実は、相反する意見を理解して行動することは、多くの審判員の皆さんはすでにやっているはずです。
例えば、ファウルを取ったあと。
- ファウルを受けた選手に声をかける
- 反則をした選手と短く会話する
これも、二面性を理解しているからこその行動だと思います。
受けた側は「カード出せよ」と思っているかもしれない
ファウルした側は「なんでファウルなんだ」と思っているかもしれない
その両方を想定した上で、どう伝えるか、どう落ち着かせるかを考えている。
それはもう、立派な強みだと思います。
さらに発展させると
ここまでは、選手Aと選手Bという二面性で話してきましたが、実際には、もっと多くの視点があります。
- 監督
- ファン・サポーター
- 一緒に担当している審判団
監督やサポーターの視点を意識すれば、遠くからでも納得してもらえるよう、シグナルを大きく、はっきり示そうと考えるようになります。試合を見ているのはフィールドにいる22人だけではありません。
副審の視点を理解していれば、副審から見えない事象については、主審として自分が判断しよう、という意識にもつながります。
このように複数の視点を意識することで、自然と行動も変わっていくはずです。
今回は、わかりやすく選手同士の二面性を取り上げましたが、フィールドにはもっと多くの視点や意見が存在することを意識するだけで、行動が変わるきっかけになるかもしれません。
就活では、こう話していました
私は就活の面接で、次のような軸で自身の強みを話していました。
審判活動を通して、相反する立場の意見を理解し、その上で最適な判断や対応を考える力を身につけました。
選手の意見を聞いたことや、複数視点の意見を意識したことでどのように行動が変わったのかを具体的に面接官に伝えるようにしていました。
社会に出てみて、どうだったか
実際に社会に出てみて思うのは、この力は、本当に求められているということです。
(私自身が十分に発揮できているかは別ですが……)
仕事は、二面性の連続です。
- 社内の立場の違い
- 取引先との考え方の違い
- 上司と現場の認識のズレ
それぞれに「思っていること」があります。
その中で、自分の意見だけを押し通すのではなく、相手の立場を理解した上で物事を決める力が、強く求められます。
そして、それが求められるということは、面接官にも刺さりやすいテーマだったんだなと感じています。
おわりに
「社会人になって、あなたの強みをどのように活かして働きたいですか?」
この質問に対して、私はいつも、
「審判活動で培った、二面性の理解を活かしたい」
と答えていました。
ここまで書いてきた通り、二面性の理解は社会人になってからも強く求められる力です。
逆に言えば、面接官にも刺さりやすいテーマだと思います。
審判経験は伝え方次第で、十分すぎるほど就活に活かせます。
この記事が、就活生にとっての一つのヒントになれば嬉しいです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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